理事長

志賀淑之
- ご挨拶
- 私は医師として30年近く国民の健康、福祉と向き合ってきました。医療と防衛(国防)は原則的に考え方が近い。高いリテラシーで情報を集め吟味し、リスクを事前評価する。事に当たれば最善を尽くし、最小限の侵襲に抑えて身体(国)を守る(護る)のを使命とする。
故石原慎太郎氏がいう『平和の毒』に侵された我が国は、今般の世界的紛争を前にして、日本国としての矜持を示さない政府の姿と対岸の火事のような危機感の薄い国民がいかに多いかをまざまざと見させられ、もはや毒がまわり致命的な敗血症、瀕死の状態です。医師(憂国の士)として何とか助けなければならないと使命感、危機感を禁じえません。毒を吸着しながら、国防意識という気力を振るい立たせなければ、絶命しかねません。間に合わないかもしれない。
さて、自分のルーツについて考え、思いを馳せたことはないでしょうか?自分とは何者なのかと。連綿と引き継がれてきた家族のDNAがあったからこそ、いまの自分が在るのです。
同じように『国家』にも、現在まで2682年持続する皇統のもと、時代時代において脈々と伝承された様々な文化、風習、伝統があり、様相をかえながらも現代に継承されています。
人間が人間である限り、世代や身分立場を超えて、いわば垂直に継承されるべき価値の基軸があるはずです。ルース・ベネディクトによる優れた日本分析論『菊と刀』に描かれたのは、恥を嫌い、清廉を好み、日本刀に表象される自己犠牲による献身を美徳として奉じた日本人の姿でした。
この『武士道』精神の神髄を、新渡戸稲造は端的に、義・勇・仁・礼・誠・名誉・忠義という7つの徳にまとめました。
われわれ日本人が古来より大切にしてきた家族愛、人間愛、自己犠牲、潔さの精神こそが、日本の国体、国柄となり、ひいては愛国心となり、国家を護る意志となるのです。
教育勅語にある、父母を孝行し、兄弟仲良く、夫婦は互いに協力しあい、友人は互いに信じ合い、慎み深く行動し、皆に博愛の手を広げ、学問を修め手に職をつけることの大切さ。
共存共栄、助け合う精神、弱者救済の精神、公共精神、自助・共助・公助の精神を拡げる。
心のインフラを整備するときであります。
『桜和塾』は、親子3世代にわたり敬老、敬愛の精神、そして100年伝承し得る日本人としての誇り、矜持を子々孫々に伝えていく伝道の場とします。
『雨ニモマケズ゙』の詩を遺した宮沢賢治は花巻出身、『武士道』の神髄を説いた新渡戸稲造は盛岡出身です。ふるさと岩手県、新花巻温泉郷に『桜和塾』を開く意味がここにあります。
- プロフィール
- 福島県いわき市出身
1988年、福島県立磐城高等学校卒業
1988年、筑波大学医学専門学群入学
1994年、同校卒業
1994年、筑波大学附属病院ジュニアレジデント
1996年、亀田総合病院腎センター泌尿器科
1997年、社会保険埼玉中央病院
1998年、北茨城市立総合病院
1999年、筑波大学附属病院チーフレジデント
2000年、日立総合病院
2002年、つくばセントラル病院医長
2004年、虎の門病院
2007年、聖路加国際病院
2010年、明理会中央病院泌尿器科部長
2012年、東京腎泌尿器センター大和病院院長
2015年、NTT東日本関東病院泌尿器科部長
2017年、東京医療保健大学臨床教授兼任
2018年、ロボット手術センター長兼任
専門 泌尿器悪性腫瘍
進行がんの拡大手術
前立腺肥大症の内視鏡的治療
前立腺がん、腎がんの機能温存手術
ナビゲーション手術、手術支援ロボットによる手術
資格認定
・日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医 指導医
・手術支援ロボットダヴィンチ資格認定
・日本泌尿器内視鏡学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
・日本内視鏡外科学会 技術認定医(泌尿器腹腔鏡)
・dV Xi System Modules for Surgeons Online Training Module